監訳を務め出版される、「シャングリラ・ダイエット」の出版セミナーに行ってきました。
普段、ダイエットとかあまり興味がないのですが、この「シャングリラ・ダイエット」、
考え方が面白い!
心理学者であるセス・ロバースという人が、2000年にこの書籍を出版し、その後ブログなどを通じて広がっていったダイエット理論です。
「脳」と「心」と「体重」の関係を説いた、斬新な理論。
このダイエット方法が面白いのは、、
これまでのいろいろなダイエット方法が、「食事の量や種類」を制限することに焦点を当てているのに対し、この「シャングリラ・ダイエット」は、 「食欲」を制限することに焦点を当てている点。
そして、キーワードは、「セットポイント」。
これは、脳内に潜在的に組み込まれた、「身体がなりたい体重」のこと。
このセットポイントが、現在の自分の体重より大きい場合は、その大きい分、体重を増やそうと、「食欲」が増してしまう。
たとえは、体重が60キロの人の、脳内のセットポイントが70キロであったとしたら、
その差異10キロ分が、食欲として現れる。
つまり、「シャングリラ・ダイエット」の根幹となるコンセプトは、
このセットポイントを下げて、食欲を減らしていこう!というもの。
このセットポイントは、その人が過去数日間に食べた食品の平均値により、
常に変動し決定されている。 その値は、脳が「これ、カロリー多そうだな〜」
と判断すると上がる。 無意識でも脳が「カロリーが多い」と判断して
食したものが多いと、結果として平均値が上がり、セットポイントが上がり、食欲が増す。
ただし、カロリーがあっても、脳がセットポイントをあげなくていいと判断する食品が2つだけある。
「砂糖水」と「オリーブオイル」。
純粋な糖分と無味乾燥のオイルに関しては、脳にとって味とカロリーの連想関係がない。
そのため、身体は確かにカロリーを感知するが、セットポイントへの影響がない。
結果、いつもよりも、食品の平均値セットポイントが減少されていく働きをする。
このダイエットの実践方法としては、
オリーブオイルまたは砂糖水を、毎日400kcal以下摂取する。それだけ。
その際重要なことは、前後1時間水以外口にしないこと。(ガムを歯磨きもダメ)
たとえば、昼食の1時間前、11時に摂取するなら、10時〜12時までは、
その他のものは一切口にしない。
この理論でいうと、逆に脳が味とカロリーの連想関係が強いもの、
特にジャンクフードのように毎回味が同で脳が連想を強化してしまうじ食べ物は、セットポイントを上げやすいので要注意だそうです。
興味があれば、もうすぐ書店にならぶので、詳細は本書を読んでみてください。
心理学、脳科学に興味のある私にとって、とても興味深いダイエット理論でした。