とてもがっかりしたという話をしていました。 全く内容がないレポートだったそうです。
その話の内容を聞いて、自分も随分昔に、同じような過ちをしたことを、
ふと思い出しました。
それは、ある業界で自由化が先行する海外市場を調査して、
今後の日本市場での顧客戦略を提言するプロジェクトでした。当時、MBA留学から帰国した新米コンサルの私は、意気込んで海外市場調査を進めていました。そして、馬鹿の一つ覚えで、調査結果を、セグメンテーションから始まり、お決まりのマーケティング理論に沿ったレポートを書きあげました。逆を言えば、その理論に沿って、漠然と調査を行ったわけです。
社内の中間レビューでレポートを発表したとき、パートナーに言われました。
「君は、マーケティングの百科事典でも作るつもり? 論点はどこ?」
当時、確かにガムシャラに情報を集めて、そこから何か意味を見出そうとしていました。 情報をたくさん集めて、マーケティング理論に即して整理すれば、そこから自ずとエッセンスが見えてくるかもという、とんでもない甘えた姿勢だったのかもしれません。
「レポートを書く時も、常に自分の立ち位置、ポジションを定めよ。」
そうアドバイスをもらいました。
今となっては、あまりに基礎的なことですが、当時は情報を必死に集めて、それなりに価値を提供している気になっていました。
情報収集 ⇒ 意味理解 ⇒ 判断
この流れは、場当たり的で、よっぽど運が良くないと、ワークしない。
適切な流れは、
論点 ⇒ 簡易調査 ⇒ 仮説 ⇒ 情報収集 ⇒ 検証 ⇒ 意味理解 ⇒ 判断
論点なく、情報を集めまくってはいけない。
百科事典など求められていない。
そんなことをこの時学びました。
心に刺さりました。
僕は今まさに上記のような状況です。
勉強になります。
コメント有難う御座います。
ちなみに、ロジックで人に説明する必要がない調査の場合は、
目的→目的→目的→情報収集⇒直感!
ってのも最近はよくやりますが。。