1つは、まず「言葉」があって、その後に「体験」を通じて気づきを得る。
そんなお話を聞いてふと思ったことを。
ビジネス理論などでも同じことがあります。
理論を知っていて、そこに体験が重なって初めて理解できるケース。
またはこれまでにいくつも体験したことが、より一般化された理論で表現された時、
「そういうことだったのか~」 としっくりと理解できるケース。
理論(言葉)をいくら学んでも、体感(体験)がないと、
噂話のようなもので、全然理解している感がありません。
私もどちらかと言うと若い時期にビジネススクールに留学し経営を学び、
すぐにコンサルティング会社に入社したため、
完全に実務の体験量に比べ、理論が先行していた感がありました。
理論と情報を繋ぎ合わせて、あたかも経営を分かったかのように
語ることができるコンサルタントも周りにはいましたが、
私には、そういう才能がなかったようです。
「実務の匂い」がしないコンサルティングは、空虚だなといつも思ってました。
その後、事業会社でマネージメントの仕事をし、やっと体感として理論(言葉)を
理解していくことができました。 それまで学んだ理論に対して、「?」空白だった部分に、
ラッキーなことに、担当した仕事が経営品質という会社全体の改善活動だったので、
セールスから物流、顧客サポート、ITシステムなど幅広い分野に携わることができ、
それまで宙ぶらりんだった言葉だけの多くの理論に栄養が与えられた感じでした。
理論が先か体験が先かは、どちらでもいいと思いますが、理論の上に、
さらに抽象度の高い理論をいくら重ねても、スカスカの知識になってしまう気がします。
最近ドラッカーを改めて読み直し、昔読んだときは、全く理解していなかったなと気付きました。
今の自分も、きっと10年後の未来の自分が振り返ったら、全然理解が浅いなあと思うのでしょう。
そういう意味では、知識(情報)は体験によって意味する深さも変わり、体験こそ資産だなと思いました。
「体験こそ資産」、まさにそのとおりだと思います。今の私は、理論を詰め込んで、体験が不足していると感じています。
やはり、体験が伴ったときに、初めて学んだ理論が生き、理解できるものなのでしょう。そのような体験ができるよう、頑張ります。
コメント有難うございます。
お互い経験値(知)を上げていきましょう!