2009年07月02日

放送作家流

からくりテレビやいいともなどを担当する売れっ子放送作家、樋口卓治さんの
座談会に行ってきました。

さすが、話がとても面白かったです。

「親戚でもないのに、集まってくれて有難うございます。」
と最初の挨拶から、うっかりツボに入ってしまいました。

考えぬく

放送作家という職業上、「考え抜く」「工夫を凝らす」ことを徹底している。
そして、「考えぬく」のに必要なのは、「理論」と「スピリッツ」(精神)だそうです。

 「楽しいことを考えるには、理論がいる」
 「考えることを楽しむには、スピリッツ(精神)がいる」


時代が変わっても、本質(骨組)は変わらない

たとえば、「笑い」や「感動」を作る原則は、
「フリ」→「オチ」→「フォロー」

この場合、まず「オチ」を決めて、そこに行きつく筋道(フリ)を徹底的に考えるのだそうです。
さんまのからくりテレビでは、海外のテレビのびっくり映像のコーナーがありました。
これは、まず海外からビデオ素材が送られてくるので、その中から「オチ」映像を決める。
その「オチ」に対して、どんなフリを付けるかの筋道をつけ、編集をする流れだそうです。
たとえば、「女の子が転ぶ」のがオチとした場合、下手な編集者は、その前で、女の子が
ヨチヨチ歩きをしてる映像を見せてしまう。 この場合、絶対に転んだりしないという映像を
「フリ」として出していくことが正しい。


ディズニーランドに行かなくても楽しめる体質になる

ディズニーランドなどに行かなくても、そこで得られるテンションや楽しみを
日常生活の中から見つけられる人になるといい。 
何かに依存しなくても、楽しみを自発的に作れる人になること。
たとえば、倦怠期のカップルは、誰かを尾行するゲームで楽しむ、などなど。


誠意を持ってパクれー

60分考える時間が与えられたとき、55分考え良いアイデアを出し5分でまとめる、
のではなく、5分で題材を決め(パクリ)、そこから徹底して磨き上げ、オリジナルに仕上げる。
元ネタが分からないくらい、残りの時間でアレンジを加え磨き上げることで、
自分のオリジナルとなる。 早くパクッて、素早く磨けば、オリジナルとなる。


その他いろいろ含蓄のあるお話を笑いを交えてお話され、
久々に楽しい刺激を受けました。


posted by IZ at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/30253584
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック