言葉をうまく使い分けることが、私たちの思考に
大きな影響を及ぼします。
なぜなら 使う言葉によって、人の感情が変わるからです。
特にクリエーティブな思考をする際、感情というものが
思考のパフォーマンスに多大な影響を及ぼします。
思考して頭の中で想像したことを、実際に押し進める行動が大切だと考えれば、
よい感情で思考することは、行動へと繋げるさらに重要な要素となります。
そう考えると、言葉が与える感情を理解して、うまく活用することが必要となります。
どの言葉(ラベル)を使うかということが、感情・感覚に影響を与え、
思考の方向を決定づけます。なぜなら、人は言葉と感情が無意識レベルで
結びついているからです。もし自分やチームに力を与えてくれるような
言葉があるならば、それを利用し思考を良い方向に導くことが可能です。
たとえば、「THE」を付けると、何となく凄い感じがして気合いが入るならば、
それを活用することができます。
私は、遊び半分ですが、人に見せることがない資料や仲間内だけが参照する
ファイル名などには、「THE ○○」と名称を付けて楽しんでいます。
「THE 返品率削減案」「THE納期短縮計画」などとタイトル付けした資料を作成し、
遊び心で気持ちを盛り上げています。
類似した例でいえば、頻繁に耳にする「戦略」という言葉があります。
この言葉の定義に関しては、いろいろな捉え方があります。
「戦略」なのか「戦術」なのかという議論もよく耳にします。
そんな定義が曖昧で乱用されがちな「戦略」という言葉ですが、
この言葉によって「なんかパワーを感じる」とか「すごい重要感を受ける」
というならば、それを利用してしまえばいいと思います。
例えば、 単に「コミュニケーションについて話し合いましょう」
というより、「コミュニケーション戦略について話し合おう」とした方が、
議論する気持ちが盛り上がり、幅広い思考ができるならば、
それは「戦略」という言葉を活用する価値があるでしょう。
もちろん、逆に意味がよく分からず思考が止まってしまう人は使うべきではありません。
プロジェクトに特定の名称を付けることもよく行われます。
これは、もちろん名前があった方が、便宜上コミュニケーション
しやすいことも理由です。しかし、それだけでなく、名前を付けることで、
特別な感じ、何か新しい期待、重要度が増すという感情的な部分への影響も
期待できるのです。
ミーティングなどで参加者の発言を促す際に、「何か意見がある人はいますか」
と聞くより、「ちょっとだけ何か言っておこうって人はいますか?」と言い方を
変えただけで、随分発言しやすく感じる人もいます。
このように言葉が与える感情を意識して、言い方を少し変えるだけで、
思考そして行動を活性化させることが可能です。
特にチームをリードする立場にいる人にとって、言葉を意識的に活用し
感情をマネージメントしながら、みなの思考を促進することも、
重要な仕事の1つだと思います。
コメント有難うございます。
ぜひこのフレーズ使ってみてください。
使い過ぎると、あんまり機能しなくなるので
注意です。