2012年03月01日

「ロジックと感情」で伝える

たとえば、業務改善プロジェクトでは、
周りを巻き込んでいかないと
解決できない問題があります。そんなとき、データを分析して、数値やグラフを並べて立て、
素晴らしい資料を作成し、論理的にしっかりとした説明をするも、
みんなからあまり協力的な反応が得られないことがあります。

「時間をかけて、これだけ調査・分析をして、問題の解決策まで示しているのに、
その反応はなんだ・・」

と心が折れてしまうこともあるでしょう。


大切なのは、「ロジックと感情」で伝えるということです。

「こんな問題が今起こっていて、こんなに困っている人がいる。
すぐに解決する必要がある」
というメッセージを、数値や理論を使い、論理的な構成で
説明することは、決して間違ってはいません。

ただその論理的な枠組みの中で、表現は感情的である必要もあります。
多くの人が自分の日常業務を抱えて忙しく仕事をしている中で、
追加作業が起こり得る改善プロジェクトには、なるべくなら避けたいと
心の中では思っていることが多いはずです。 

その重い腰を動かすには、
「これはひどい!さすがにこれは放っておけないなあ・・・」
と感情的に反応してもらうことです。

たとえば、お客様からのクレームを要約せずに、生の声をそのまま紹介するとか、
その問題のせいである社員たちが大変な作業を毎日残業しながらしている姿を、
ありありとイメージできる表現を使って説明をするなど。

テレビのショッピング番組を見ると、非常に論理的に構成されていますが、
表現はとても情緒的で感情に訴えかけてきます。
もちろん、あんな大げさな表現は業務改善などでは馴染みませんが、
人に行動を促すときの原理は変わらないでしょう。

「ロジックと感情」の両方で伝える。 これが大切です。
posted by IZ at 02:01| コラム