2011年03月07日

分けたものを統合する

ここ数年で「フレームワーク」を使って、
思考する方法がより一般化してきました。

そのため、有名なフレームワークを
たくさん覚えている人も多くいるでしょう。

ただし陥りやすい罠が1つあります。
こういったフレームワークを使って、
物事を分けて整理すると、
確かに分かりやすくなります。

ただ1つ注意する点は、

「分けることだけを目的にしない」

ということです。

私が昔リサーチのプロジェクトで
苦労した話しは以前いくつか書きました。

⇒ 「百貨事典はいらない」
⇒ 「星座を描こう!」


当時、現在は大学で教鞭をとっている
著名なコンサルタントの指導のもとで、
プロジェクトを行う機会に恵まれました。

その際、クライアントの顧客戦略への提言を、
「セグメンテーション」「組織」「ITシステム」
の3つの軸でまとめるということになりました。

私はそのフレームワークを軸に、
海外各国の事例を鬼のように集めまくりました。
3つの軸の分類ごとに、別々に事例を集めていきました。

その結果、3つの縦割りされた個別の事例が、
分離したままの状態で頭の中に、いっぱい溜まっている状態となりました。


そして・・ 行き詰まりました。


そこで上司に沢山集めた情報を羅列的に説明すると、

 「ポイントは、顧客を新しい基準の下で、
 大手、中堅、中小企業と一般消費者に分類し直し、
 大手にはできるだけ対人営業、規模の小さい企業や一般消費者には
 なるべく人を介さないよう自動化された営業プロセスを築いていく。
 そのための組織体制や、それを支えるITシステムが必要だってことでしょ。」

と言われ、頭の中の情報がいっきに統合し身震いしたのを思えています。

このポイントだけ先に聞くと、別に何ともない内容に思えますが、
あるフレームワークに基づいて分類されていた大量の情報が、
1つ上のレベルで、有機的に結びついた瞬間だったため、
ガツンと腹に落ちたのだと思います。

フレームワークを使って思考を整理することは役に立つことが多いですが、
その分けられた情報から何を知るのか、統合して何を語るのか、
それを意識せずに必死に分類・整理しただけでは意味がない。

そんなことを痛感した出来事でした。


PS)
自分がどのようなパターンで思考をしているかを
一度意識してみることは、仕事の質を高める上で、
とても有意義です。

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posted by IZ at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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