いろいろ出た意見を整理したり、アイデア発想を触発するために、
ホワイトボードに板書することがよくあります。
コンサルティングのクライアント先や、
ビジネスパートナーとのミーティングに参加すると、
いつの間にか板書している自分にふと気付きます。
先日クライアントの方から
「毎回いろいろなパターンの図を書かれますが、
どのくらいのフレームワークを覚えているんですか?」
と聞かれました。
確かにその場の内容に合う場合は、有名なフレームワークを
そのまま使うこともありますが、自分の中ではフレームワークを
沢山覚えておいて使おうという意識は特にありません。
自分がどう考えてホワイトボードに描く図をイメージしているか
振り返って考えてみると、だいたい3つのパターンあることに気付きました。
そのパターンとしては、
1) 横並びに出されたものをグルーピングしていくパターン
2) 2軸を立てて、マトリックスにプロットしていくパターン
3) 時間軸に沿って分類していくパターン
1) 横並びに出されたものをグルーピングしていくパターン
これは、有名なものでいえば、3C、4P,5forcesのようなもの。
ミーティング中にバラバラと出てきた意見やアイデアを、
大きく括るとどのように分けることができるかを整理していくパターン。
たとえば、バラバラと横並びに出てきた意見を
「マーケティング」「組織体制」「情報システム」・・・
などに大枠で分類して整理したりするものです。
ただここで注意する点は、この並列的な横並びのもの中にも、
階層構造があることです。 階層のレベルをそろえないと、
整理しても逆に分かりにくくなります。
(このレベルについては、こちらのメール講座に詳しい説明があります。)
2)2軸を立てて、マトリックスにプロットしていくパターン
これは、よくマーケティングのポジショニングを表現するときに、
見かける図です。 縦軸と横軸の意味するところを決めて、
その度合いを上下左右の位置で表現します。
たとえば、縦軸が「営業力」、横軸が「商品力」とか、
縦軸が「斬新さ」、横軸が「機能性」などと
マトリックスを描いて、そこに企業や商品などを
当てはめていくようなパターンの図です。
3) 時間軸に沿った分類パターン
これは、人の行動や作業手順、商品の流通の流れなど、
時系列で区分して整理していくパターン。
意識できれば、分類自体は簡単なもの。
たとえば、社内の業務フローなどはまさにこのパターン。
業務フローの視点を上げれば、産業のバリューチェーン、
視点を下げれば、個々人の作業や人間の行動・動作の流れ、
これらは、すべて時間軸を意識して整理できます。
おそらく、普段ミーティングに参加して話しを聞きながら、
この3パターンのどれかでうまく整理できないか考え、
状況に応じた図を思いつくという感じです。
考えてみると、よく知られている既成のフレームワークも、
この3パターンに当てはまるものが多いことに気付きます。
このパターンを何となく意識しながら、その場のコンテクストに応じて、
適したものを選んだり、作り出したりする、
そんな柔軟な構えがいいのだと思います。
ちょっと気の効いたフレーム図を板書できると、
ミーティングの質(成果)が随分あがります。
話しの主導権を取るために板書を自分でした方がいい
と主張する人もいます。
しかし、そんな策略的な意図を持たずとも、
その場にいる皆の思考をファシリテートしてあげて、
よい結果をもたらすことができれば、それ自体楽しい作業ですよね。
2011年07月28日
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