2012年12月31日

2012年の振り返り

今年もあっという間に1年が過ぎてしまいました。

振り返ると、とても充実した1年だった気がします。

自分の中での今年の特徴としては、大きく2つ。

   1. 本を出版したこと
   2. プロジェクトの現場に携わったこと


1つ目は、本を出版したこと。

これまで、翻訳・監訳書の出版はありましたが、
今年は、自分の著書「3D思考」が出版されました。

実際に本書を書いたのは、数年前ですが、やっと出版されたので、
ひとつ区切りがつきました。 
企画の段階から、長くお付き合い頂きたディスカバー社編集者の方に感謝します。


2つ目は、プロジェクトの現場に携わったこと。

今年の後半は、久しぶりにフルタイムでプロジェクトの
マネジメントの仕事をさせて頂きました。

クライアントの方々がとても気持ちのよい人たちばかりで、
多忙でしたが、とても楽しくかつ勉強になるプロジェクトでした。

数年ぶりにプロジェクトの現場にどっぷりと入り、
なんとなく忘れていた感覚がよみがえってきました。

今回のプロジェクトは、規模も大きく、多くの利害関係者が存在し、
かつ不確実性の高いものでした。

クライアント先以外の取引企業ともコミュニケーションをとる機会が多くあり、
そんな中、やはり当たり前のことを当たり前にできることが、
とても大切だなと痛感しました。

あまりにも基礎的なことですが、2つ挙げるとすると、

  1. 自分が投げかけたコミュニケーションは必ず自分でクローズさせる
  2.  議論したこと、決定したこと、依頼したことは、必ず文字(図)に落とす


■ 自分が投げかけたコミュニケーションは必ず自分でクローズさせる

たとえば、相手に何かを依頼する場合、もし依頼のメールを送って、
それで完了だと思っているなら、それはあまりに乱暴というか、無責任というか、
お粗末な仕事の仕方です。
 

それでいて、後になってその依頼が先方に認識されてなく
「○月○日にメール送ったじゃないですか!」
というのは、あまりにも幼稚過ぎます。
 

コミュニケーションは、自分の投げかけたものに対する相手の反応を受けて、
はじめて成り立ちます。 


もし相手から返信がないなら、再度メールをする、あるいは電話をかけるなどして、
相手の反応を確認してはじめて「依頼する」という1つのタスクが完了します。

こういった1つ1つのコミュニケーションを丁寧に完了させていくことで、
はじめて仕事が進んでいきます。

相手が反応を確認するまでが、自分の仕事です。
自分が投げかけたコミュニケーションは、必ず自分でクローズさせる意識が大切です。


そして、もう1つ、

■ 議論したこと、決定したこと、依頼したことは、必ず文字(図)に落とす

たとえば、ミーティングをしても議事録に載っていないものは、いづれ消えてなくなります。

自分が議事録を書くときは、重要なことが漏れないように気をつけて書くはずですが、
誰かが書いたものをチェックする場合、結構見落とすことがあるはずです。
ただ、自分の立場からみて「重要なものは何か」を意識さえしていれば、
議事録をチェックすることは、それほど時間のかかる作業でないはずです。

後になって、「議事録には載っていなかったが、その話はしたじゃないですか!」
と言っても遅すぎます。

特に大きなプロジェクトでは、皆がそれぞれタスクを抱えて仕事をしています。
各々、「自分の役割において重要なこと」しか覚えていません。

ミーティングをしてるときは、みんなが明確に理解してくれたなと思っても、
しばらくすると、それは皆の記憶から消えていきます。

そのうち、そんなことを議論したことすら忘れさられます。

だからこそ、自分の仕事で重要なことは、文章にしっかり残して、
守っておく必要があります。

これは、きちっとした議事録をつくるケースのみのことではありません。
ちょこっと何かを議論した、確認した、アイデア出しをしたといった場合も、
必ず何か紙に落としておくこと。
簡単な図解を描くのでも、箇条書きでもいいでしょう。
議論を積み上げ、そして仕事を前に進めるためには、
その時点その時点で、言葉や図解で整理して次につなげることが肝心です。

久しぶりにプロジェクトの現場に入り、
こういった基礎的なことの重要さを再認識しました。

* * * *

今年は、多くの素敵な出会いがあり、とても楽しい年でした。
お世話になった方々、どうも有難うございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。


では、よいお年を!!


泉本行志



posted by IZ at 13:44| 日記